★キャンナス東北とは

 

全国訪問ボランティアナースの会 キャンナスは、1997年に発会。

 2015年現在、全国90カ所以上の支部をもつボランティア団体。(代表:菅原由美、本部:神奈川県藤沢市) 

 キャンナスの名前の由来は「キャン(can)」=できることをできる範囲で行なう「ナ-ス(nurse)」。

 各支部の活動は多岐に渡るが、主に、高齢者・障碍者を介護する家族のレスパイトを目的とした代行ケアや見守り、外出や旅行の付き添い、家事援助、など既存のサービス・制度内にて対応困難なものを有償ボランティアとして行なっている。  

 

 2011年 3/20   被災地支援として気仙沼へ入り、避難所にて支援活動を開始。

    4/2    石巻市に入る。(中央公民館、渡波小学校、湊中学校など)

    7月    一般社団法人キャンナス東北設立

    10/11   避難所閉鎖。中央公民館は129日まで「待機所」として継続。キャンナスの泊まり込み支援も継続して行なった。

    10月 活動場所が石巻中心部から牡鹿半島へ移る。

12月 牡鹿半島の清水田浜でコミュニティハウス「おらほの家」オープン

                

2014年 5月 事務所を石巻駅前から渡波に移転。                                 

2015年 6月 渡波複合事業「地域でまるっと大家族プロジェクト」の準備に入る 

2016年 3月 看護委託、リハビリ委託、地域づくり事業が終了。ボランティア延べ人数約19500人。

7月 おらほの家のサロン活動など非営利事業は、任意団体「おらほの家プロジェクト」に移行。

                                   

<キャンナス看護部門>石巻市より委託 2016年3月で終了

健康相談

概要;看護師等が仮設住宅の集会所などにて、こころと体のケアおよび地域コミュニティー支援を行う

対象;参加者は、6080代の女性がメインで、持続した高血圧・ストレスを訴える方が多く、継続的なフォローをしている。

   うつ・アルコール依存症に注意し、スクリーニングとして睡眠・食欲・日中の過ごし方・孤立のリスクがないかのアセスメント(家族・周囲との関係性)など中心にお話しを聞いていく。また、地域の医療につながっているか(定期受診、内服、介護保険など)も必要時に聞いていく。 また、日中在宅の高齢者の中には仕事や生活上の役割を失い、生きがいを喪失してる場合もある。そうした方々へ、皆と集まる場の提供を行い、コミュニティ形成を支援していく目的もある。

 

②個別訪問

概要;下記の対象者を主に保健師等の他機関と連携を図り、訪問の必要性・頻度を検討しながら、住民が地域で孤立することなく、安心して暮らせることを目的として行なっている。                                 対象;震災に伴う喪失体験、今後の見通しがたたないことによる不安等から、不眠や鬱といった症状が表れている方、環境の激変から閉じもりがちになる方、コミュニティーに馴染めない・近隣トラブル等から孤立のリスクの高い方、といった精神面でのフォローを要する方を対象とする。保健師やからころステーションと連携を図りながら継続的な対応が図れるようにしている。

・訪問支援員等から『体調が悪そう、普段と様子が違う』との報告を受け、医療的な視点で訪問アセスメントをし、必要に

応じて医療機関の受診等を勧めていく。また、健康相談時に血圧が高かったため、自己測定状況や受診推奨のため継続訪問

する方もいる。

・高齢独居や高齢夫婦等、介護保険等のサービス導入までの間、他機関との連携を図りながら訪問・コーディネートすケー  スもある。情報を抱え込まないよう、また防犯防災の面から基本、2人1組(最低 専門職1名)で訪問する。       

③コーディネート業務

 問題のある方と関係各業務機関をつないでいく。                                  

 

リハビリテーション部門>宮城県より委託  2016年3月で終了                                   

リハビリ相談会・集団体操

概要:牡鹿地区の仮設住宅や地域集会場を利用して、リハビリ特化型の相談会や集団体操会の実施を行っている

24年度9月から約8カ所の地区を各地区月1回ペースでリハビリ単独での相談会・集団体操になっており、楽しく笑顔で行える運動教室・お散歩会など地域のニーズに合わせて行えるようにしている。

目的:・運動機能の評価、個別の運動プログラムや住宅環境の改善、福祉用具の活用等関する相談・指導を行う

 ・要フォロー者をピックアップする場 

・介護保険使用していない状態であるが必要と思われる等、地域サービスに繋げる必要性のある方の発見からつなぎまでを実施 

・健康に対して意識を向けるきっかけ作りの場

 

②個別訪問 

概要仮設住宅において、日々の生活の中で入浴動作、トイレ動作に困っている方などが、23年度はバリアフリー化のお手伝いをし、災害救助法に基づき手すりの設置評価や福祉用具の評価、設置を約120件近く実施した。 

  24年度はバリアフリー化を実施された住民さんや、保健師、ケアマネ、訪問支援員から引き継ぎがあった方、

  キ ャンナスでフォローした方がたの訪問を実施している。常に保健師、包括、各事業所と連携し、業務委託という事を意識して行っている。

目的 ・介護、医療保険制度申請まだだがRH支援が必要だと思われる方のフォロー

  ・震災をきっかけに心身能力低下やADL低下、それ以外にも支援が必要になった方のフォロー

 

◆牡鹿半島のリハビリテーション事情

 現在訪問リハビリは2事業所が訪問で牡鹿まで来ております。

 地域ケアマネなどからは、訪リハの活用の仕方が分からない。

どんな事が出来るのか分からず使いにくいと言った声も聞こえてきます。 リハビリ職頑張りましょう!!                  

<地域コーディネート事業>石巻市より20146月から委託 2016年3月で終了

 牡鹿半島と渡波地域で、実施中。

 牡鹿では、地元の地域助け合い組織「寄らいん牡鹿」を支援サポート。

 渡波では、地域作り、復興公営住宅の完成による新しい地域作りの問題をリサーチし、支援のニーズの把握に努めている。     

<自立生活支援事業>石巻市より20156月から委託

 牡鹿半島及び渡波地域で実施中。

 プレハブ仮設入居者のうち、今後の見通しが不明な方々により添って自立を支援し、関係各機関につないでいく事業。         

<おらほの家開放>自主事業 2016年7月より「おらほの家プロジェクト」に移行

 概要;キャンナス東北の自主事業として20125~第2.4(土)(現在は第2、4火曜も加わり月4回)を牡鹿半島の拠点である

『おらほの家』をコミュニティースペースとして開放している。

 現在、1015名位の牡鹿半島の各集落の住民さん(高齢者中心)が集まり、スタッフと一緒に、食事作りや歌等のレクリレー

ション、畑等を参加者主体で行なっている。

ブログはhttp://blogs.yahoo.co.jp/oraho_oshika

                                         

<その他、自主事業> 

    気仙沼医療支援、月に1回(2016年度からはボランティアさんによる実施で不定期稼働に移行) 

    石巻市鹿妻地区支援、月1回(201410月より月に1回、2016年度からは住民さんに還元) 

    折浜マザーズ起業サポート(住民さんに還元済み、イベント時のみサポート) 

    牡鹿クリーンプロジェクト(20143月で住民さんへ還元、現在は任意参加) 

    イベント救護班(2016年3月で終了) 

 震災を語り継ぐ事業 語り部、講演会、研修など 

 2016年度からは渡波小規模事業と合わせた、「地域でまるっと大家族プロジェクト」始動予定

 

以上