キャンナスパワー(7月)より



7月30日 気仙沼

 

7月21日より気仙沼K-wave、
7月27日より先月に引き続き、2回目の気仙沼市民会館に入らせて頂いています。
 
7月30日現在、市民会館避難者数108名(うち小学男児3名)、
本日も仮設住宅への引っ越しが数件ありました。
仮設に当選しない方は、やはり、取り残され感があるようです。
先に引っ越される方も、当然残る方達を気遣っており、
仮設へ引っ越した後も、「心配で見に来たよ」と市民会館に来る方が毎日のようにいます。
市民会館は住民同士のつかず離れずの距離感や気遣いが絶妙で、
各班長さんのリーダーシップやチームワークの良さに、見習うべき点が多々あります。
もちろん、たくさんのご苦労と時間をかけて、今に至ったのだと思いますが。
 
ここ数日気仙沼は涼しい毎日で、市民会館内のハエは減っており、
ハエ取り紙・ハエたたき等で対処できています。
 
今朝、震災以降、市内に援助に入ってくれていた自衛隊が完全撤収し、
市民会館前にあった「自衛隊温泉風呂」も終了になってしまいました。
早朝にも関わらず、たくさんの地域住民の方々が見送る中、
感謝のセレモニーが行われました。
震災当時の話に及ぶと、涙される方が多くみられました。
 
自衛隊風呂に代わり、市民会館前には仮設シャワーボックスが5個設置されました。
また、海岸沿いにある「ホテル観洋」の浴場を、時間指定ですが無料で使用でき、
送迎バスも出ることになりました。
 
現在、医療保健スタッフの課題となっているのは、
キャンナス前任者のSさんのレポートにもあったように、
避難所にいる高齢者(独居)、要介護者、精神疾患などがある要フォロー者の方達が、
仮設へ移動後も安全に暮らしていけるよう、
地域の保健師・ケアマネージャー・各福祉サービス窓口などと連携を図ることです。
震災・津波による心身への影響、環境の激変、また約4ヶ月半に及ぶ避難所生活によって、
ADLや認知機能の低下が見られる方が多いです。
現在の状況をタイムリーに報告できるようこころがけています。
しかし、「よそ者がどこまで口と手を出すか」という点で、
スタッフ同士での考え方の違い、地域からの需要が不透明な場面もあり、
難しいです。
 
震災当初から長期に渡って、
避難所支援に入っていたキャンナスだからこそ知りえる、
一人一人の住民の方の心身の経過や変化を、
無駄にしないよう、行動していきたいと思います。
 


7月28日 石巻

 

キャンナスの皆様お疲れ様です。
石巻にて活動しました、看護師のKです。
活動報告させて頂きます。

【活動場所】
・渡波小学校 
  (7/14現在168名 体育館:100名 教室:68名)
・小金浜会館での健康相談

【活動期間】
・7/10~7/14の5日間

【活動内容】
・発熱や気分不快がある方の観察・対処(本部からの依頼で対処)
・各エリアに設置されたラップポン・トイレ等の掃除
・ハエ取り交換・準備・作成
・小金浜会館での健康相談と被災者宅に希望物資お届け
・新しく避難所に入られる方の観察等

渡波小もハエの問題は継続中で、
ごみ置き場地近くに12個程設置しているハエボトルには、
3日程で半分近くまでたまってしまう状況です。
7/13から体育館の入り口にハエ飛ばし用の大きな扇風機が設置され、
それから体育館のハエは激減しておりますので、
効果があると思われます。

黄金浜会館のハエについては模索中で、
置くタイプのハエボトルを近くのごみ置き場に設置しています。

渡波小に在宅酸素使用の方(要支援2)とその家族が入られました。
もともと渡波小に非難しており、
その後出られたのですが、リターンされました。
震災後に赤十字病院受診し酸素開始。(詳細不明)
HOTは持って来ていません。(置いてきたようです)
酸素使用しない状態で SpO2/労作時87%・安静時96%。
ボンベ交換はテイジン石巻事業所が対応しております。

リターンされてから、石巻赤十字病院再受診。
(赤十字心のケアチームが、石巻赤十字病院とコンタクトを取って下さいました)
Drは、酸素についてはそれほど神経質にならず
苦しかったら使用するくらいの程度でいいとの事でした。
内服薬はラシックス(1T1×)便秘薬のみ。

Drが避難所での生活にOKを出されたのでは、
SSB入所を望まない御本人とそのご家族に、本部・キャンナスは何も言えません。
状態の悪化・酸素の取り扱いが不安です。
今後、ADLの様子観察・酸素管理の観察・
周囲で過ごされている方々のケア継続が必要かと思いました。

日常生活については包括が入っており、調整しています。

キャンナスとしては、本部と共に包括と赤十字心のケアチームの連携。
病院受診の際、車がないとのことでボランティア送迎調整を致しました。
また、新しく入っていらっしゃったご家族様・
その主周囲で過ごしている方々への心のケアも赤十字・日進連に促しています。

以上報告します。

最後に
短期間での活動の中、自己判断はしないように
避難場所本部を通しながら活動していたつもりです。

皆様の足を引っ張らないよう、
長期に活動されている方々に負担をかけすぎないよう、
どのようなお手伝いができるのか。
考えている間に終わってしまいました。

被災者の皆様が逆に優しく接して下さるのは、
これまでのキャンナススタッフの働きがあったからこそだと思いました。
また活動できたらと思います。その時はどうぞ宜しくお願い致します。


7月27日 気仙沼

 

7/9~7/14の期間、気仙沼市総合体育館 k-wwaveで活動させていただいたSです。
皆さんの活動報告メールに圧倒されてしまい、報告メールが大変遅くなり申し訳ありませんでした。
今回の参加でキャンナスの団体を知ることができました。
できることをできる範囲内で。。

自分が気仙沼市出身とゆうこともあり、何かできることはないかと探しているなか、ネットでキャンナスさんを知り、登録し参加をさせていただきました。
今回がボランティア初参加で右も左もわからない状態で現地入りしまして、コーディネーターの岸田さん、Ns池畠さん、大橋さん、浅野さん他
スタッフの方々のご協力、助言のもと慣れないながらも避難者の方とのコミュニケーションを通して、考えてもわからなかったこと、今、実際に起きている問題等、ボラで参加しなければしらなかったことがありました。日々、避難されている皆さんからはどんどん意見(ほとんどが避難生活に対する苦情・・)が出されてきます。
その声にも1つづつ丁寧に対応されていました。

看護師だけではなく、他県からの保健師、介護スタッフ、事務の方。
実に多職種の方たちが集まり、一人一人が誰の指示もなく、今、どんなニーズがあるのか?
スタッフみんなが、一人一人の被災者の方に寄り添い、一つ一つの問題解決に向けカンファを行い、自分の活動期間をフルに使って支援に当たっていました。
短かい期間でしたが、今回、このスタッフのみなさんに出会えたこと、被災者の皆さんに出会えたこと、本当にたくさんの方々とお会いすることができ、さまざまなことを、スタッフや時には避難者の方々から学び、自分の大きな財産になったことは間違いないと思います。全てに感謝です。


7月26日 石巻 気仙沼

 

6月26日~7月21日まで石巻の避難所湊中、黄金浜地区、気仙沼のKウエーブと活動させていただきましたAです。3:11の震災時より活動したかったのですが、当時現職であり思い切って辞表を提出。結果6月末の参加となりました。
“キャンナス”?分からず不安のまま参加。湊中では、ハエとの戦い。黄金浜では、被害を受けた自宅で過ごす住民の情報収集と必要な支援を行うためのローラー作戦。不慣れなリーダーでしたが、雨の中、暑さにも負けず“行ってきます”のメンバーの背中がとても頼もしく思えました。(中途で申し訳ありませんでした)気仙沼Kウェーブでは、他県の保健師、介護士の方と被災者の健康管理、要援護者の再調査と必要な支援についての働きかけを行いました。又同スタッフの居宅介護支援と一人訪問看護事業の開設に向けての活動を応援しながら、前向きで一生懸命さに心を打たれました。
それぞれの現地の被災者の方々が気さくに、暖かく接して下さり、何でもいい今の私にできることがあるならと一日〃を活動させていただきました。20~30代の若い娘位のメンバーが被災者の方々の言葉を真剣に耳を傾け、それぞれに知恵を出し取り組む姿に、この日本まだまだ捨てたものじゃない!この子達がいる限り日本の将来は明るいぞ!と思いました。又不慣れな私や全国の多くのメンバーを取りまとめられる菅原代表、三村さん、鳴海さん、健介さんすごい方々です。改めて貴重な経験の機会を下さり感謝です。ありがとうございました。


7月25日 気仙沼

 

6/25から活動しているSです。
今回の活動も残りわずかになりました。(7/28に帰ります)
簡単にですが前回に続いて報告します。

市民会館もほかの避難所と同様に仮設への移動が多くなっています。
毎日のように誰かが出ていき、仮設当選発表日はどことなく緊迫した雰囲気に
なっています。
そのなかで、懸念していた通り当選に外れた方々の「取り残され感」が見受けら
れます。
当たっても交通の便の悪いところや、遠い場所などになった方は疎外感に似たよ
うなものや今後の不安を感じているようです。

一方、仮設に行って自分の時間や空間ができ、避難所にいた時よりも表情が明る
くなったり、姿勢が良くなったり(!!)している方もいます。これは 素敵なこと。

仮設への対応は、気仙沼市からは「体制が整いつつあるので大丈夫」といった
ニュアンスでした。
避難所にいる私たちができることは、気になる人は市の保健師さんにつなぎ、情
報を上げること。
住民さん方からのSOSをキャッチすることかな、と思っています。

「避難所を出ても、仮設に行っても、家に帰っても、市民会館の出身者(?)でな
くても、心配しているよ」という信号は発しているつもりです。

近所の家の方々とも親しくさせていただき、いろいろな現状を教えてもらいました。
 「被災者 と 支援者」ではなく 「人 と 人」だとおもいます。
ここの方々にいろんなことを教えていただきました。考えさせられ、成長も(多
分)しました。
とってもかわいがってもらいました。
何ができたか、私がいることで少しでも役に立てたか、まったくわかりません。
むしろ、いなかったほうが良かったのかも、とも思えます。
でもみんなのことが本当に大好きだから、居れて良かった。来れてよかった。
すごく心配です。みんなのことが、これからのことが。

あと3日、できることをしようと思います。


7月23日 気仙沼

 

こんにちは。愛知県、岡崎市のOです。
気仙沼総合体育館での活動報告をさせてもらいます。

一回目は7月2日から10日まで。二回目は7月15日から18日までです。
キャンナスの意味を沢山の避難所の方から聞かれました。
そして「できることをできる範囲でするボランティアのナースのことです。」
と説明すると納得されていました。
そして「キャンナスさんが避難所にいると安心する」とおっしゃっており、
今まで関わってこられたキャンナスの活動の偉大さを感じました。

私 も最初キャンナスの意味する目的を知って、
「私にもできることがある。心のケアができたら。」と信じて、
初めてボランティア活動に参加しました。

現地では 非日常の中での生活は震災から時間もたち、
それなりの落ち着きをとりもどしておられるように感じましたが、
将来に対しての不安はいっぱいあるだろうと思い ました。
「後ろを向いていてもだめなので、下を向かず前を向いて笑顔でいないとだめだ。」
と言われており力強さを感じました。

そして今だからその大変な時 の津波から逃げた時の状況も話せる時期にきておられ、
身内を亡くされた辛いお話しも冷静に話され、聞かせてもらいました。
ゆっくり時間を共有することによ り、「寄り添う」ことができたのではないかと、思いました。
ボランティア活動だから、時間の制約もなく、
「一人ひとりが自分の感性を大切にし、自分の頭で考え、自ら行動します」
のキャンナスの理念のもと、活動できたことに感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。
キャ ンナスとの出会いで、これからの人生観が変わりました。
そしてこちら愛知、岡崎の自宅に帰ってきても気仙沼の被災された方のことが気
になってしかたありません。
気仙沼が第二の故郷になりそうです。
デイケア勤務をしていて、長期間の休みは取れないので残念ですが、
短期間での現地入りをこれからも続けていくつ もりです。これからも宜しくお
願いします。


7月21日 石巻 

6月5日~11日・7月2日~8日にて、お世話になりましたSです。

★活動報告
◎渡波小学校
・環境整備・清掃
  実施中に、避難者様には「枕」「敷布団」が無い事に気がつきMLにて報告・検討等をさせて頂きました。その後、Sさん!Nさん!Mちゃん!の頑張りによってダニバス・段ボールベットへと繋ぐ事が出来ました(*^^)v

・ラップポンのチェック
  6月の点検時に故障を発覚。(原因:使用50回過ぎ?による機械トラブル)その際には甲子園岸田さん!・Sさん!と一緒に『ラップポン』の業者様と電話でのやり取りにて悪戦苦闘後、無事に使用出来るようになりました。「ラップポン」の見回りを重視する事の必要性を実感致しました。
   (まったく関係ありませんがS姐さんは最後まで『おしっこポン』と言い。覚えられませんでしたね・・)   

・ハエ対策(7月)
  ペットボトルの形によって、ハエちゃんの人気ボトル不人気ボトルがある事を解った。(丸型は、不人気です)

・避難者様・他のボランティア様とのコミュニケーション
  避難者様からは、生の声を聴き今のニーズ等の情報を得る事が出来ました。又、他のボランティア団体様との交も、様々な情報を得る事が出来。その『情報』を今後、どのように時論・蒙昧中の方々へ対応するものかを学びました。

◎小金浜会館
・健康相談・清掃
  ローラー活動には、直接関与出来なかったものの。『避難所生活者』と『半壊の生活者』との違いなどを知りまた。

★御礼

2回とも、キャンナス様での活動は。とても楽しませて頂き(^O^)又、『ボランティア』とは何だろう?私の『これからは・・・』と深く考える事も出来ました。これも偏に、私に関わった全ての皆様の温かい励みの言葉や、ご指導の賜と感謝致します。


私は、キャンナス様との前に。別の団体様2箇所でボランティア活動をさせて頂きました。時期や地区などの差もありますが。私の中では一番に貴重な物を得る事が出来ました。

一人一人。私に関わった全ての皆様への、御礼の言葉はつきません。本当にありがとうございました。

キャンナスの「ありがとう」に「ありがとう」・・・・正にその通りです。

「ありがとう」
「有り難う」←(漢字)

「有る」ことの「難しさ」の意味が、深い言葉だと改めて教えて頂き。

 有り難う御座いました!!!!



7月18日 石巻

 

2回目:6月26~7月3日まで渡波小学校で活動させていただいたMです。

渡波小学校:ハエ駆除、ラップポン(ポータブルトイレみたいなの)チェック・交換。

校舎内の水回りチェック・清掃
復興応援ライブでのマスク着用啓蒙活動、救護所
湊中学校 :キャンナスカフェに参加
黄金浜会館:健康相談、会館内清掃
鹿妻小学校:蜂窩織炎患者のクリニック受診付添いなど

☆今回も色々な事をやらせていただきましたが、やっぱりハエについて・・・
Mくんとハエの生態について調べたり、避難所本部の方と情報を共有して炊事場や居住区にできるだけ、

病原菌の媒体となるヤツらを近付けないためにどのへんに、どのくらいハエトリペットボトルを置いたら効

果的に退治できるかとか継続的にボトルを管理するにはどうしたらいいのかなど、熱いトークを繰り広げ
つなぎプロジェクトの大学生ボランティアさんたちと一緒に、ハエボトル大移動したりしました。
その後のハエたちの様子と、避難所の住民さんたちの反応などどうだったか今回は短期での参加だった

ので、もう少し活動できればと残念に思いました。

やっと、害虫駆除のために自衛隊が動かれたとのこと、すぐに改善されることは難しいかもしれませんが
一日も早く衛生的で、感染の不安のない生活が送れるよう祈っております。

☆前回関わった避難者さんとの再会について
前回湊中学校で、お部屋周りで血圧を計ったのをきっかけに、ご自分が被災した状況や奥さんを車の中で

亡くされたこと、自宅もすっかり流されたことなどたくさんお話をしてくださった方と再会しキャンナスカフェで

ゆっくりお話する機会がありました。
仮設住宅にはなかなか当選しなくて、残念ながらまだ湊中学校に避難されていましたが歴代のキャンナス

スタッフの写真を携帯で撮影して、それをアルバムにしまっていて『キャンナスのみんながいてくれるから、

なんとかやってきたんだよ~みんなには本当に感謝してるよ』と、言ってくださいました。
『俺は一人だから、なんとかなるんだ』辛そうにおっしゃっていた一ヶ月半前。

『かーちゃん(妻)は、ずっと人のために頑張ってきたから、今度は俺が頑張るんだ。町内会長だから、

いろいろみんなに相談されたりして忙しいけど頑張るよ』 今。前を向いて歩く笑顔がありました。
前回、その後のご様子を心配していたので、再会できてその笑顔を見れてとても安心しました。

まだまだ問題も山積していますが一日も早く、みなさんが不安なく生活できるようになるといいなぁと、

心の底から祈っております。

☆現地でお世話になった皆様へ。皆様ひとりひとりお礼を申し上げたいくらいですが、大変なことになって

しまうので・・・。
まだまだ勉強不足で色々とご迷惑をおかけしてしまいましたが、皆様のお陰で大変充実した活動ができま

した。本当にありがとうございました。
このような活動の場を与えてくださったキャンナスをはじめ、ご支援くださっている皆様へ。
ボランティアスタッフの活動環境が格段に良くなってきたことで、長期活動者の精神的・身体的負担も
ずいぶん軽くなっているのだと思います。本当にありがとうございました。
身の回りが落ち着いたら、また活動に参加させていただければと思います。
その時は、どうぞよろしくお願いいたします。

7月18日 気仙沼

 

気仙沼市総合体育館で6月28日より活動していますIです。
    
気仙沼市総合体育館の現在の避難者数は214名です。仮設住宅への移動が毎日のようにあり、日々

避難者数は減ってきています。
   
現在の課題となっているのは、①熱中症対策と②食中毒対策です。
①熱中症対策として住民さんのところを巡回した際には水分摂取を促したりしています。また以前キャン

ナスパワーでご紹介頂いたORS(経口保水液)の作り方について住民さんにお話しました。2日間で50人

ほどの方が参加して下さいました。また話を聞いた住民さんが他の住民さんにお話して下さったりしてく

れています。引き続き啓発活動をしていきたいと思っています。
   
②食中毒対策として気温のチェックを1日3回行い、26度以上の時は特に注意するよう呼びかけています。

総合体育館は避難者数が多いため、トラブルの原因になるとの事務所の判断で冷蔵庫を導入していま

せん。一部の住民さんはクーラーボックスに買ってきた氷を入れて冷やしている方もいます。住民さんの

ところを巡回した際には6時間を過ぎたものは摂取しないよう呼びかけるとともに、溜め込みをしてしまう

方にはおにぎり等の食品の賞味期限の確認を行い、了解のもと廃棄させてもらったりしています。食中

毒対策の一環でハエ対策も行っています。虫コナーズやハエ取り紙を設置して様子をみています。
また住民さんができるだけ公的なサービスを利用できるよう要援護者シートの見直しを行っています。   

7月16日 石巻
   
7月6~8日にかけて渡波地区の黄金浜地区のローラーを地域の事業所さんのご協力も得ながら、区長さ

ん、エリア保健師の了解のもと実施しました。   
  ・985世帯中134世帯分の住民を確認できました
  ・家屋は約500戸、うち約3/4が半壊あるいは全壊住宅
  ・介護保険申請に至った方・・・2名
  ・訪問リハ希望の方・・・1名
  ・再訪問検討を要する方・・・5名(不在あるいは状況再確認のため)
 次回は8月8.、9、10日の3日間実施予定です。1か月後の再ローラーで、どれくらいの変化が生じているか、

在宅避難者の関連衰弱死、自殺の予防を目的に実施していきたいと思います。
地域の事業所さんも4名ほどまたご協力頂くことになっています。
   
同時に複数台のPC入力できないシステムのため、次回は

午前:ローラー、午後:入力 のチーム、午後:ローラー、翌午前:入力

という風にしてみようかと思います。
7/15に市に出向き、保健師に結果を書面にて報告しました。
4.5月にP-CATと県外保健師らで全戸訪問をしたとのこと。キャンナスからは2か月以上経ち在宅に戻って

こられる方も増えており、住民の生活状況は変わってきているので再び全戸訪問の必要性を伝えています。
   
保健師によれば、今後地域包括との会議にて在宅のフォローをどのようにしていくかはこれから決めてい

く、キャンナスがどのくらいのキャパでやれるかを聞かせてもらったので参考にしながらどのエリアをお任

せしていけるかを考えていけるかもというお話でした。


7月15日 気仙沼

 

気仙沼K-WAVEより活動報告致します。
現在避難者数227名。一日平均10数名の方が仮設住宅等に退所されています。
甲府、長野、佐賀の市職員、保健師さん、介護スタッフの方々と毎日ミーティングで情報交換、要介護者へ

の対応をしています。
本日、長椅子1台で就寝されていたリウマチの方にダンボールベッドを導入しました。両膝屈曲困難で布団

臥床できずにいた方でした。
それから熱中症対策として「OS-1の作り方」をポスター、作り方説明書を作成し、実際にペットボトルを用

意、実演し、試飲して、「飲みやすい。」「簡単にできるわ。」「お客さんが来たら冷やしておいて出すわ。」など

と好評でした。明日もまた他のブロックで実演していきます。
暑い夏、キャンナスの皆様も頑張って乗り切りましょう。


7月15日 気仙沼

 

気仙沼巡回療養支援隊(JRS)で活動させて頂いています、Hです。
JRSは3/25に発足した気仙沼市の許可を得た支援隊チームです。
巡回健康相談チームと在宅医療チームに分かれていて、健康相談チームは、地域訪問調査を行っていて

今は仮設住宅などの訪問に行って調査しています。
在宅医療チームは、ボランティアの医師,看護師,歯科医師,歯科衛生士,栄養士など他職種連携で在宅にお

られる方々(要支援~要介護)の訪問診療・訪問看護・栄養指導・口腔栄養指導などを行っております。
私は、4/6~在宅医療チームで活動させていただいています。
現在JRSでの対応状況は全件で約260件、定期的に訪問しているのが約30件です。
主な状況は、停電によりairマットが使えなくなった事などによる褥瘡の発生。褥瘡もⅢ~Ⅳの深く難治の方

がほとんどです。
6月上旬までは4,5チームで一日20件以上を訪問していましたが、最近では地元の開業医のDrやケアマネ

,訪問看護ステーション,各事業所の方々と連携して情報の共有を行い、徐々に地元の方々に引き継いでいます。
地元の事業所の方々は、被災している方もいますが自らが立ち上がり頑張っておられます。
JRSとして地元の方にしっかり引き継げるように、今は進めています。
まだまだ大変な状況ですが、もう少しこちらで頑張らせて頂きたいと思います。


7月15日 気仙沼

 

気仙沼市民会館にいるK・Sです。
今回はSが6/25~、Kが7/2~活動しています。

6月後半からは仮設住宅への移行を視野に入れて関わっています。
介護士さんによる入浴介助やトイレ介助、足浴などを見直しました。介護チームが4人から2人へ縮小さ

れ、7/15で撤退と決定したためです。
介護チームの介入を減らしていき、介護が本当に必要な方は広島県の保健師さんと共に、市の保健師

さんやケアマネさんと連携して、介護保険の申請や利 用につなげました。身体面での介助だけでなく、精

神面・医療面でも仮設入居を視野に入れ、一人でもしくは家族でできるように援助しているところです。
個々の背景などもあり難しい方もいらっしゃいますが、少しずつ進んでいると思います。


最近はみなさんも言われているようにハエの発生が目立っています。バポナやハエ取り紙を設置して

アースジェットやハエたたきで戦う日々です。
網戸が設置されてからは多少は減ってきていますが、まだまだ戦いは続きそうです。
仮設トイレでは悪臭とハエの発生予防のためにEMというものを導入しましたが赤い蛆?(見たことがな

い蛆のような生物)とハエの大量発生のため 3~4日の
実施のみでやめてしまいました。この赤い生物はいったい何なのか・・・生物に詳しい方いたら教えてく

ださい><;
現在は従来通りトイレ用の洗剤で掃除+蛆殺し液+蛆殺し用の顆粒投入で様子を見ているところです。
EMに関してですが、ボウフラ・ハエ予防のために仮設トイレ以外にもゴミ捨て場や側溝にも撒いてみて

いますが効果はまだ分かりません・・・^^;まだ始めたばかりですので効果の有無をまた報告します。

気仙沼では現在火曜日に市の保健師さんや各避難所の保健師さん・看護師さんとの情報交換会があります。
これからは今までよりさらに市やほかの団体さんとの連携が大切になってくると強く感じています。
キャンナスとして、なにか動くときには市や各受持ちの方々とよく連携をとりキャンナスが独断で活動する

ようなことは避けていきたいと思っています。
火曜日の会議や、キャンナス気仙沼内の会議などでしっかり意思統一・現状把握して、住民の方々に寄

り添えたらと思います。
また、現在活動させていただいている市民会館でもキャンナスの撤退を視野にいれ、保健師さんに引き

 

継ぐべき所は引き継ぎ、記録を残していこうと考 えています。
報告とは関係なくなりましたが・・^^;


7月14日 石巻

 

昨日、大漁旗によるハッピが完成したと湊中学校の教頭先生からキャンナスに連絡があり、ソーラン節の練習風景を見学しに行ってきました!
完成したハッピを着ての、初めての練習だったそうです。
できあがったばかりのハッピに、「かっこいい!」「柄がきれい!」と、生徒さん達はとっても喜んでいました。
先生も、「伝統が戻って来て嬉しい。」「キャンナスさんのおかげです。」と、感謝されていました。

8月1日に行われる川開きで踊るそうです。たのしみですね(^O^)/


 7月13日 石巻

 

石巻で7月2日~7日まで活動させていただきました、Kです。

本部のみなさま、そしてキャンナススタッフのみなさま、短い期間でしたが一緒に活動させていただき、ありがとうございました!
被災後4ヶ月を迎え、自立へ向けての過渡期にさしかかるところでの活動に参加させて頂けて、行政の方針と現状のミスマッチ、 支援の難しさなど感じた活動でした。
長いですが、関わったローラー作戦のこと、布わらじのことについて報告させていただきます。

 ★黄金浜地区ローラー作戦のこと
今回、黄金浜地区のお宅を一軒一軒まわるローラー作戦に参加できて、保健師を目指す自分にとって、地区踏査すること
の意義を実感できた活動になりました。
避難所とは違う、自宅避難の方の辛さや苦労を生の声で聞けたことは貴重でしたし、ケアに繋ぐ必要のある方をピックアップ
できたことはなにより良かったと思いました。
八戸出身ということで、今までの人生の中、ずーずー弁がこれほど活躍したこともなかったかと思います(笑)
 一緒に回った栄森ちゃんも札幌出身という北国コンビでしたが、被災者さんのお話に一緒に泣いたり笑ったり、ときに拒絶され
ることもありましたがお茶までご馳走になったりで。黄金浜地区の方の「自分だけじゃない、みんなも大変だから我慢せねば」
という言葉に本当にみなさんの我慢強さと優しさを感じました。
そしてAさんのコーディネートがあったからこそ、被災者にとって早いレスポンスを返すことができ、支援に繋げることができました。
これはキャンナスへの大きな信頼にも繋がったんじゃないかと思います。一緒に活動できてよかったです!
できれば8月もご一緒できれば嬉しい~~っ!!

★布わらじのこと
 参加するにあたり、避難者に対して与えるだけの支援ではなく、自ら自発的に取り組める自立に向けての支援はできないかと考え、
布わらじやナイロンたわし作りなど持ち込ませていただきました。
地場産まではいかないにしても、もの作りを通して「自分たちは支援されるばかりではない」のだと、被災者の方が自信を持って、
行動を起こしていけるきっかけになればと思っています。

 一回目は港中で急遽開催したキャンナスカフェでNさんとAKさんと共にやらせていただきましたが、港中の独り身のじいちゃん……
(お名前がわかりませんがももちゃんのことが大好きだったあの方)……が、昔はわらじを編んでいたということで、楽しそうに口出ししていた
ことが印象的でした。参加されたお母さんふたりとこころのケアの先生作のわらじに大爆笑でした。
八戸小唄にAKちゃんの地元の民謡も飛び出し、本当に賑やかなカフェで楽しかったです。あんな風に避難者さん同士も交流できたらいいなぁと感じました。

今後としては……
 川開きにあわせて、避難所のおばちゃんたちが観光客にわらじを売ってくれたら……なんて夢を描きつつ。
西ちゃん、浅野さん、鳴海さん、石巻に蒔いたわらじの種、大きく花が咲くようにどうぞよろしくお願いします!!卒論でも結果報告できればと思っています! 

わらじだけじゃなく、ほかにも避難所でできるようなもの作りがあれば……といろいろ考えているのですが、
わらじを編みつつ、おばちゃんたちに何かしたいことはないかリサーチしてもらうのはどうでしょうか?
ミシンなら未使用のが一台自宅にあるので、使ってもらっていいですから必要なら送ります。ポーチや鞄など手作りでもいいのかなぁと。
★みなさまの活動のお話
移動の間にいままでの活動のことや、それ以外にもたくさんお話を聞かせてもらえてすごく勉強になりました。
 初日はなにができるか不安なまま過ごしていましたが、Mさんをはじめすでに活動していたスタッフに
温かく迎えられ、その後はリラックスして活動できたことは感謝するばかりです。
渡波では、杉ちゃんと村ちゃんのアイドル並の人気には感嘆するばかりでしたが、やはり一番困ってるときに
関わった人との信頼関係は強いなぁと渡波でのふたりの様子に感心しました。再会を喜ぶ被災者さんの笑顔が 印象的でした。たいしたこともできませんでしたが、ありがとうございました!

Aさんの蒸しパン風ケーキ、また食べたい!うまがった!!
 そしてお母ちゃん、ご飯に洗濯そうじ、本当にありがとう!!また8月に会いましょ!!


7月10日 気仙沼

 

避難所での活動の様子がなかなか報告できていませんが、
今日帰られた愛知県のナースさんは
なかなかお風呂に入らなかったおばちゃんの入浴介助を出来たり、
いろんな奇跡を起こして住民さんたちの中にすっかり溶け込んでました。
帰るときも住民さんがバスまで見送りにきてくれたり、
ボラスタッフの活躍に私自身感動しています。

 


7月8日 石巻
 
 キャンナスの石巻の皆様には、大変お世話になりました。
石巻の現状には、気仙沼と違いに話では、聞いていましたが、実際に見るとは、全く感覚的には、
違う事を、知らされました。(例では、湊中学の回りは、津波により被災されたと、聞いていた

ので、 気仙沼の感覚の発想では、学校の周囲は、瓦礫の原野と化し住宅の基礎のみが残った状

態と思っていましたが実際は、一階部分が被災しているが、大部分の住宅の2階部分は、残って

いました。)
 二階でで生活している方たちも多く、その方たちは、避難所の様に炊き出しも無く、支援物資

の調達も、 苦労されているようでした。キャンナスのメンバーの、地道な活動により行政の狭

間で、苦しんでいる方が、少しでも 助けられている事を、実際に見させていただき、自分の震

災に対する認識の甘い部分を、再認識しました。


7月8日 石巻

 

今回は、6月18日~6月21日4日間石巻で活動をさせていただきました。
5月のときに比べると、かなり復興がすすみ、いろいろなお店が開き、活気もあり、なんだか

とってもうれしくなりました。  
18日は、公民館で活動。先日、新しい義歯を入れていただいた4名の方の相談を受けました。
新しい義歯に慣れるのには、時間もかかり、調整も必要ですが、その機会に恵まれないのが、
現状のようです。
19日は、朝、公民館に寄り、その後の様子を確認し、改善が見られたため、安堵しました。
午前中湊中で活動後、渡波小で行われたイベントに参加させていただきました。
20日・21日は、T&K株式会社のご紹介で、石巻港湾病院(療養型)へ口腔ケアの支援をさせ

ていただきました。
 
20日には、鳴海さんのご配慮で、義歯の勉強会をさせていただきました。
ありがとうございました。
 
今回も、夫と二人での参加となりましたが、暖かく受け入れていただき心より感謝申し上げます。 
 


7月3日 石巻

 

J-WAVE 「 Heart to Heart 」 @渡波小学校

朝6:00より静かに仕込み開始。
4tトラック2台分いっぱいの物資を降ろして入り口、校内の装飾開始。
降ろし終えてトラックはそのままステージカーへ。
震災当初より物資輸送でJ-WAVEと共に動いておられる東京杉並に本社を構えてらっしゃる(株)ウィンローダーの瀬戸様、高嶋様よりこのイベントで余った物資は持ち帰ったほうがいいか打診され、渡波本部に確認。
せっかくの物資を東京へ持ち帰ってしまうのはもったいない為渡波に置かせてもらい、キャンナス、その他団体を通じて配布をすることに。
また、「我々にできることがあれば」と輸送手段に困った場合はご相談させていただけるとのお言葉を受けました。

ステージトラックの位置も決まりステージ、カフェの設営も開始。
9:00頃愛知ボランティアさんが到着してお手伝い願う。

11:00.イベントスタート。本部より混乱を避けるため事前告知はしないでほしいとの要請だった

ため、最初は避難所住民中心。ただ、授業が遅れている学校が土曜日でも昼過ぎまであったため、

子供、お母さん方がおらず、集客は大丈夫か??とひやひやしながら待つ。


エクスチェンジ、サンスター様による歯ブラシ、マスクの配布は好評。サンスター物資は昼過ぎ

には終了。キャンナスのスタッフや現地住民、そして現地被災者でありキャンナスの一員として

活動されているTナースへ被災者の立場とボランティアの立場としてのインタビュー。


13:00よりステージスタート。
J-WAVEパーソナリティのレイチェル・チャンさん、ぎりぎりで駆けつけてくれたDJTARO氏の司会で

1組目Beautiful Hummingbirdさんの演奏スタート。
柔らかく心地いい歌声。カフェスペースの椅子を急遽客席に設置。

子供達が学校から帰ってきはじめだんだん人も多くなりサンスター用テントをお借りして熱中症

対策スペースを段ボールベッドを使い設置。同時に塩沼ナースが持ってきてくれた冷却ジェルシ

ートを子供達を中心につけてあげ、スポーツドリンク、N95を手渡す。


14:00より2組目清水ミチコさんのスタート。最初から物まねのリクエストをつのりあっという

間の30分。
15:00よりトリの石井竜也さんの登場前にレイチェルさんとTAROさんにお願いしてマスク姿のまま

登壇していただき、マスクの重要性を伝えていただくと同時に「ピンクのTシャツをきたキャンナ

スさんがマスクのを配ってくれてます!無い人は手を挙げて!!」とTalkしていただき、スタッフが走り回る。


自らの故郷も被災地となった石井さんの歌には数百人集まりこちらもほっとする。
とても気さくな石井さんのステージはアンコールを含め予定を超えた約45分のステージ。
終わったあと校舎へも来て下さったそうです。

懸念であった熱中症も軽い症状の方が数名程度で済みキャンナスも終了。
レイチェルさん、TAROさんと一緒に写真を撮っていただき撤収。

当日の模様は7/23 24:00~(24日0:00~)に81.3MHz J-WAVEの特番「Heart to Heart」で

放送されます。
J-WAVE様から放送のデータを頂く予定。

 


7月3日気仙沼

 

K-WAVE体育館は現在、避難者数283名。
 私も6月8日より入らせていただき、ようやく全体の流れがわかりつつつある状態です。
 数日前は日中から普段ノーマークの方の急変や転倒による外傷があったり結構バタバタ

したのですが、夜はさらに、以前よりアルコール依存による入退院をl繰り返している方

の騒動がありました。
その日私は体調を崩していたのですが、若手ナース二人が「大丈夫です。何かあったら

呼びますから休んでください。」といってくれてとても活躍してくれました。
施設職員さん、介護士さん、警察の方(ピーク時10名)などいろんな方が集まり、
どうしようかとお互いが出来ることを話し合いながら、「外に出る!」「逮捕して連れて

行け!」と泥酔状態の住民さんでしたが、23時には会議室の一室にお連れすることがで

き、ポカリやジュースを飲んでいただきながら、キャンナスの若手ナースが朝まで一緒に

布団を敷いて寝泊りし朝をむかえました。
 
翌朝は市の職員さんが受診につないでくれて、かかりつけの病院に入院になりました。
市の方も「最初の頃は命からがらの状態でみんな助け合ってなんとかしなきゃ!という緊張

感があったけど、こうゆう問題が出てくるということは、ある意味気持ちにゆとりが出てき

たからかもしれませんね~。」とおっしゃってました。
 
私自身もお酒や飲み会は好きなのですが、「楽しいお酒ならいいのになぁ~。」と思う夜でした。


7月1日気仙沼

 

6月20日~25日まで気仙沼市民会館にて活動させていただきましたAです。
遅くなりましたが避難所状況と活動報告をさせてください。
 
当時、気仙沼の避難所で生活されている方、約2260名。市民会館では約130名の方でした。

仮設住宅への転居を8月までに80%の方が入れるように目指し、避難所は今後1つにまとめ

ていくとのことでした。
 それにあたって、仮設に移った際に介護などの支援が必要と思われる方をピックアップ、情報整理し、地域包括に情報提供をすること、地域との橋渡しは、避難所内で交代常駐している広島からの保健師が行い、キャンナス長期スタッフは、避難所内のケアの必要な方の現在の生活状況と震災前の状況をまとめ、保健師さんにつないでいくことで連携を図っていました。
今回気仙沼は2回目でしたが、予想はしていましたが、風と共に魚の臭いがやってきました。臭いのひどいときとそうでないときと…。
そしてハエ。それでもハエ取りの効果か、暑さで寝れないという声は聞こえてきましたが、ハエがいて寝れないという声はあまり聞こえてきませんでした。避難所のみなさんそれぞれにハエ叩きを構えて退治していました。目に見える粉じんなどそれほど感じなかったのですが、あるとき咳・痰で受診された避難所の方が、瓦礫撤去などされていないにもかかわらずレントゲンで粉塵を吸いこんでいるといわれたそうで、わたし自身もマスク着用を怠っていたので反省をしました。気仙沼も暑くなり始め、隣の避難所で食中毒が出たということもあり、予防のため手洗いの励行や食べ残している炊き出しやおにぎりを時間ごとに回収に回るなどが始まりました。
私は滞在日数が短く、
①他スタッフのサポートができること
②住民の方と共にいそのときに必要なことが行えること
③笑顔で自然体で活動を行うこと
を自身のなかで軸にして活動を行いました。
工作的なこと(ポータブルトイレのふた作り)や、ポスター作りなどなどもさせていただいたり、
住民の方とは、話しかけやすい方から自然な形でコミュニケーションをとっていきました。
1対1のコミュニケーションから次第に周りの人たちが加わって、みんなで笑って話してるという感じで
そこには震災後よりともに暮らしてきた人たちのある種の絆を感じました。
周りの人には聞かれたくない自身の思いもそれぞれにあり、一人のときは、静かに胸の内を話しはじめられました。(誰かがそばに近づいてくると口を閉ざすということもありました。)
避難所においてのプライベート室などを持つ、利用することのニーズを感じました。
途中、マッサージの希望がありましたのでさせていただきました。
感想として多かったのは、「あたたかい。きもちがいいい」という言葉でした。
人の手の温かみを敏感に感じられる方が多いようです。言い方を変えると、温かさを必要としているのかもしれません。
タッチすることの大切さを改めて感じました。
今回大切にしたいことのひとつが別れのあいさつでした。
「お別れをするのが一番嫌いや」と涙ぐまれる方もいらっしゃいましたが、突然の災害により、お別れの言葉なしに人やものと別れなければならなかった経緯を思いますと、
たった数日といえ、共に過ごした方ときちんとした形であいさつをかわすということ、それによりお互いの存在を感じあうという作業を一緒にするために、しっかり時間をとらせていただくことにしました。
前回、気仙沼に来た時は震災後1カ月たたなかったときで、水も電気も通ってなく季節も寒かったですし、被災者の方の顔がこわばっている印象が残っていたのですが、今回再度お会いして表情が幾分前を向いているのを感じられたことがよかったです。途中、気仙沼の魚市場も再開したなんてうれしいニュースもありました。
今回、共に活動をさせていただいたキャンナスの富田さんをはじめ岸田さんや他スタッフには心より感謝いたします。ありがとうございました。
現在被災地から戻って5日がたちます。体調は夏バテ気味というぐらいで(関西に戻り暑さでまいりました)まずまず好調です。
けれど、自分では気づかないところで傷ついていたり、葛藤をもっていたりするのかもしれません。
自分自身の体のケアや心を許せる人と話をしたりして心のケアをしていきたいと思います。
長期のスタッフの皆様はまた住民のみなさんんとって心強い存在なのだろうと思います。
それゆえにご無理をされないかと勝手ながら心配もしたりします。
どうぞお体お心ともに大事になさって活動されますように応援とともにお祈りしています。